家族葬の流れ【実際の体験談】

家族葬の流れ【実際の体験談】 葬儀体験談

葬儀社の担当者と病院で初対面をしてから葬儀までの具体的な流れについてお話します。家族の葬儀をだすのは初めてだったので、はじめは何もわからない状態でしたが、葬儀社の人が細かく丁寧に教えてくれたので無事に葬儀を終えることができました。

父が病院で亡くなってから葬儀社が病院に来るまでの流れについては、以下の記事に詳しく書きました。

葬儀社の選び方
現在は多くの人が病院で亡くなるそうです。私の父の場合もやはり病院でなくなりました。父が病院で亡くなったときの状況と葬儀社選びの方法について私たち家族の体験談をお話します。

病院から自宅まで遺体搬送

葬儀社の方は3名で病院に来られました。1人が主担当で残り2人は助手的な仕事をされていました。

病院での手続き等がすべて終わったら、葬儀社の寝台車にで遺体を病院から自宅まで搬送してもらいました。葬儀社の方は車2台で来ていたので、私たち家族(合計3人)も葬儀社の車に一緒に乗っていきました。病院から自宅までは車で約30分の距離でしたが、搬送代は距離や時間に関係なく家族葬プランの料金に含まれていました。

自宅に到着すると、近所の人の目につかないよう、本当に素早く遺体を自宅に搬送してくれました。自宅には、すぐに簡易的な祭壇を作ってくれ、着替えなどもやって頂きました。

自宅で葬儀の打ち合わせ

自宅に到着すると葬儀社の担当者がお通夜や告別式の詳細についての説明をしてくれました。家族葬の見積りは事前にとっていましたが、説明を受けることでさらに理解が深まりました。

どこの葬儀社でも家族葬はセットプランが一般的で、相場は30万~50万です(この中に料理・斎場・火葬の代金は含まれない)。

家族葬プラン

上記の内容がすべてセットになって約30万円でしたが、オプションをいくつかつけて、+6万円ほどになりました。オプションの説明もわかりやかったので、わりとすんなりと決めることができました。

葬儀費用についてはこちらの記事をご覧ください。

家族葬にかかった費用【実体験】
お葬式というと、『費用が高い!』というのがまず頭に浮かぶ人も多いと思います。私も漠然とですが、葬式は200万位かかるのかなぁと思っていましたが、実際に父の葬儀にかかった費用は、その半額以下でした。

父の場合は、亡くなってからお通夜まで7日間あったので(都内は火葬場が混雑しているため7日前後かかるのが普通とのこと)、準備期間はかなり長かったです。そのため、葬儀までの間に何度か葬儀社の人が自宅を訪れ、打ち合わせをしました。

知人や会社関係への訃報連絡の紙もすぐに葬儀社が作成してくれました。
訃報案内

こんな感じで通夜・告別式での具体的な流れを時系列で表した紙などももってきてくれたので、葬儀への不安はかなり取り除かれました。
葬儀案内

坊さんへのお布施の額や渡し方についても細かく教えてもらったので迷うことなく準備を進めることができました。

納棺の儀

通夜の前日には納棺の儀を行いました。我が家はオプションでラストメイク(納棺師が身支度を整える)をつけたので、納棺師と葬儀社の方から説明を受けながら、家族全員で遺体を棺に入れ、儀式を執り行いました。所要時間は1時間弱でした。

お通夜

家族葬なので参列者は親族と特に親しかった友人のみの合計約20人でした。雑務的なことはすべて葬儀社がやってくれましたが、受付だけはお金(香典)を扱うため葬儀社ではできないとのことでした。そのため、長男の嫁と長女である私の2人で行いました。身内の葬儀の受付をやるのはちょっと不思議な感じでしたが、参列者は身内ばかりだったので非常にスムーズにいきました。

我が家は寺の檀家ではないので、お坊さんは葬儀社に手配してもらいました。坊さんにたいして期待はしていなかったのですが、式の前後にもお話をしてくださるなどとても印象のよいお坊さんでした。

お坊さんの読経や焼香などで約1時間。その後は通夜ぶるまいの飲食を1時間程度して、解散となりました。

告別式~火葬

通夜の翌日に告別式が執り行われました。通夜と同じお坊さんが読経をし、初七日法要と合わせて焼香などをして、約1時間で式は終了しました。

その後、喪主である母が喪主の挨拶をして、出棺⇒火葬という流れで進んでいきました。喪主の挨拶についても、代表的な文面を葬儀社がいくつか持ってきてくれたので、それを参考に原案を作り、無事に挨拶を終えることができました。

火葬している間に精進落とし(食事)をして、収骨し、解散となりました。

参列者が帰ったあとに、葬儀代の支払いをして、タクシーで自宅へ戻りました。

まとめ

これまでの人生で何度もお通夜や葬式に参列しましたが、家族葬は今回が初めての経験でした。家族の葬式自体が初めての経験で最初は不安でしたが、葬儀社が全ての手配をやってくれたので(役所への死亡届の提出も葬儀社が代行してやってくれました)、遺族がバタバタと忙しくなることは全くありませんでした。それどころか亡くなってから通夜まで一週間もあったため、時間を持て余してしまいました。

葬儀社はたいてい24時間電話対応をしているので、何か不明な点があればいつでも疑問に答えてもらえます。信頼のできる葬儀社にお願いすれば遺族は何も心配する必要はありません。

家族葬を終えて強く感じたのは、「大規模な葬儀ではなくて、家族葬にして本当によかった。」ということ。喪主である母親も最初は親戚から批判などされないか心配していましたが、他人の目を気にすることなく故人との別れができて遺族も親族も満足度は高かったです。

家族葬を考えているかたの参考になれば幸いです。

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