葬儀社の選び方

葬儀社の選び方 葬儀体験談

現在は多くの人が病院で亡くなるそうです。私の父の場合もやはり病院でなくなりました。父が病院で亡くなったときの状況と葬儀社選びの方法について私たち家族の体験談をお話します。

父が倒れ危篤状態に

父が自宅で突然倒れて意識が戻らないまま1週間が過ぎ、8日後に亡くなりました。危篤状態が続いていたため、亡くなることへの覚悟は死の数日前に漠然できていました。

とはいえ、生前の父はとても元気だったため、こんなに早く死が訪れるとは家族の誰もが考えておらず、葬儀社の調査など全くしたことがありませんでした。そのため、私たち家族は葬儀社や葬儀に関する知識はゼロ状態でした。

葬儀社の調査~決定

亡くなる数日前に葬儀のことを家族で話し合った結果、親族だけで行う『家族葬』にしようと決めました。それでインターネットで葬儀社の情報を調べてみると、複数の葬儀社の見積もりをとれるサービスがあったのでそこで見積もりを取ってみました。

ひと昔前は葬式の値段は葬儀社任せでしたが、今は引っ越し見積もりサービスのようなしくみが葬式業界でも浸透しており、葬儀の見積もりサービスが一般的になっています。もちろん、このときまでそんなことは全く知りませんでした。

私の場合は父が危篤状態になってもう長くないと感じた時点でインターネットの見積もりサービスを利用しました。夜中にフォームを送信したのですが、翌日の午前中には3社からの見積りが出来てきました。

見積りの額は葬儀社によって異なりました。オプションの有無などもあるので一概に比較はできないのですが、安いところだと20万円台、高いところだと100万円以上でした。1社は家族葬を専門にやっており家族葬の実績も多かったので、いざというときはそこの葬儀社にお願いしようということになりました。ちなみにそこが見積り価格も一番安かったです。

事前にその葬儀社に電話をかけて、「父が危篤状態なので、亡くなった際にお願いしようと思いますが何か準備をしておくことはありますか?」と確認してみました。

そうすると、
・仏教の宗派
・亡くなった場合に病院からの運び先(自宅か安置所か)

の2点は亡くなった時点でなるべく早く知らせてほしいとのことでした。そのほかにもいくつか質問しましたが、丁寧に答えてくれました(この時点では正式に申し込んではいませんでしたが)。葬儀に対する不安がだいぶとれて精神的に少し楽になりました(父が突然の危篤になっただけでも精神的にきつかったので)。

家族が危篤状態で「亡くなって場合の葬儀はどうしよう?」という不安があれば、亡くなる前に葬儀社の目星だけでもつけておくとよいと思います。問い合わせや見積もりの段階では費用は全く発生しないので、もし回復して葬儀が必要なくなった場合でも無駄な費用が発生することはありません。

父が亡くなってから

入院から8日後の午前中に病室で亡くなりました。医師が時計をみて「〇時〇分ご臨終です」とテレビドラマで見たことのあるのと同じ風景でした。

点滴の管を外したり、身体をキレイにしたりするので、別室で少し待っていてくださいと言われ、私たち家族は別室で待っていました。30分位で父の遺体と再び対面し、死亡診断書を書くのでさらに30分程待つよう言われました。

死亡診断書や書類へのサインなどの手続きが終わったら、遺体は地価にある霊安室に運ばれました。父が亡くなったのは都内の大規模な病院だったため、霊安室は4~5室ありました。私たちが行ったとき、すでに3組のご遺族が待っていました。

遺体を着替えさせたり、髪を洗ったりしてくれるとのことで、呼ばれるまで待合室でまっているよう言われました。約1時間かかるといわれましたが、結局2時間近くかかりました。

待っている間に病院と提携している葬儀社の担当者から挨拶がありました。私たちは事前に葬儀社を決めていたので、「葬儀社は決まっています」とお伝えしたところ、強く勧誘されることもなく、「病院から自宅までの運搬だけでも必要があればおっしゃってください。」とのことで非常に感じがよかったです。もし、事前に葬儀社を決めていなかったら、病院と提携している葬儀屋にお願いしていたことだろうと思いました。

病院と提携している葬儀社のパンフレットを後で調べたら、葬儀費用がとても高いことに気づきました。病院で紹介される葬儀社は病院に仲介料を支払っているため、相場よりも高いことが多いので、費用を抑えたい場合は複数の葬式業者から見積りをとるのがおすすめです。

この間に事前に調べた葬儀社に電話をかけて、父が亡くなった旨をお伝えしました。1時間以内には病院に来て遺体を運んでくれるとのことだったので、正式にこの葬儀社に依頼することにしました。

電話で話してから約1時間後に葬儀社の担当者が病院に来られました。ここから葬儀社との打ち合わせ~通夜・告別式という流れで進んでいきました。詳細については、次の記事でご紹介します。

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